追悼吉本隆明ミシェル・フーコーと「共同幻想論」
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「追悼吉本隆明ミシェル・フーコーと『共同幻想論』」
内容紹介
「消費資本主義の終焉から贈与価値論」と「吉本隆明『共同幻想論』を語る」の2つの対談は、それぞれ時期と対談者を異にしながら、吉本隆明が『共同幻想論』の現代的意味とミシェル・フーコーの仕事と人柄にかんして率直に語っている。「『共同幻想論』のフランス語訳の完成にいたるまで」は著者の中田平が『共同幻想論』をフランス語に翻訳した経緯を、また「ミシェル・フーコーと『共同幻想論』」は『共同幻想論』をフーコーの仕事の全体と比較しようとした論文である。この本は、日本を代表する思想家吉本隆明がフーコーとの対談を契機にフランス思想界に知られるに至った経緯と、彼の主著『共同幻想論』を世界思想にもたらすことを願ってフランス語に翻訳した私と妻・たか子の格闘の経過を世に問うものである。かつて光芒社から出版された「ミシェル・フーコーと『共同幻想論』の新装改訂版