狂言劇4似非将軍

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似非えせ将軍

似非えせ将軍―序幕付き三幕狂言

モリエール原作「アンフィトリオン」翻案

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解説

『似非将軍』はフランス一七世紀の劇作家兼劇団主催者モリエールの『アンフィトリオン』(Amphitryon)を日本の伝統芸能狂言としてよみがえらせるための翻案である。従者ソジ(Sosie)を狂言の次郎冠者に変え、マーキュリー(Mercure)を太郎冠者として登場させている。

あらすじ

舞台は大阪

序幕

舞台中央に太郎冠者とかぐや姫がいる。太閤は最近結婚した将軍の妻菖蒲に横恋慕して、なんとかモノにしようとしている。家来の太郎冠者に命じてかぐや姫に夜の時間進行を遅めてくれるよう頼むことを命じる。

第一幕

太郎冠者は将軍の家来の次郎冠者になりすまして、太閤が将軍に化けて菖蒲を騙すのを手伝う。戦場で戦っていた将軍は大活躍をしたが、それを知らせるために次郎冠者を家へ向かわせた。次郎冠者は、彼そっくりに変身している太郎冠者によって迎えられ、太郎冠者にぶちのめされ、力づくで太郎冠者こそが「本物の次郎冠者」であると納得させられてしまう。次郎冠者はすごすごと退散する。二人が立ち去った後、将軍に身をやつした太閤が菖蒲に戦勝の報告をして愛の睦言を囁く。将軍に扮した太閤は、菖蒲に対して「夫としてではなく、恋人として愛して欲しい」と不思議な言い方をして菖蒲を驚かせる。次郎冠者の妻瑠璃はその二人をみて、次郎冠者になりすました太郎冠者に夫としての冷淡さをなじる。

第二幕

本物の将軍は、次郎冠者が言いつけを守らないばかりか、自分とそっくりなもう一人の次郎冠者に阻まれて菖蒲の待つ家にも入っていないことを知って激怒した。ようやく菖蒲と再会するが、すでに帰ってきて一夜を共にした将軍がまた戻ってきたと思った菖蒲のそっけない対応に、状況が呑み込めない将軍は困惑し菖蒲の冷淡さをなじる。贈り物として次郎冠者に託した翡翠もすでに菖蒲の手に渡っており、自分以外の誰かが将軍に化けて床を共にしたことを知って愕然とする。

瑠璃も偽の次郎冠者から受けた冷たい仕打ちの恨みを本物の次郎冠者に晴らそうとする。本物の将軍が去ったあと、将軍に扮した太閤が再度登場して菖蒲の機嫌を直すのに必死になる。夫としての愛情と恋人としての愛情の違いを理由にして恋人として自分を愛してくれるように懇願する。

第三幕

菖蒲との納得の行かないいさかいいのまま別れて、不思議な妖術にかかったようになっていた将軍は家に戻ってきた。そこには次郎冠者に変身した太郎冠者がいた。太郎冠者は家の中には本物の将軍がいる。お前は偽物だと相手にしない。そこに本物の次郎冠者が現れてこれまでの雑言の落とし前を付けされられようとする。決着をつけようと将軍が似非将軍に出てくるように叫ぶ。本物の将軍と似非将軍の直接対決となる。

最後に太閤は身分を明かし、本物の将軍に彼女の節操の硬さや献身的な姿勢のこと、すでに彼女が懐妊していることを伝える。

「太閤 おまえの家にはやがて男の子が生まれるであろう。その武運はつきることがなく、やがて日の本一の武将になることであろう。(太閤は橋掛りから消える)」


試し読み

『似非将軍』をプレビューでお楽しみください。

似非将軍

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