ホロスコープ:宗教戦争前夜のルーヴル宮
『ホロスコープ:宗教戦争前夜のルーヴル宮』
アレクサンドル・デュマ著
中田平・中田たか子訳
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馬車が近づいてきた。サンタンドレ元帥とその娘、そしてギーズ公が乗った。
ところで、魔女が暗殺されると予言したギーズ公、サンタンドレ元帥、コンデ王子という三人の登場人物の名前に、彼女が暗殺者になると予言したポルトロ・ド・メレ、ボービニー・ド・メジエール、モンテスキューという三人の登場人物の名前を集めてみよう。
疑いもなく、天の摂理が警告の意味でこの六人を「赤馬」荘に集めたのだが、前者たちにとっても、また後者たちにとっても、いずれも無意味な警告であることは間違いなかった。
アレクサンドル・ デュマ。