Dossier X Grammaire

Subjonctif 接続法(その2)

既に述べた用法の他に、接続法は次のような接続詞に導かれた節のなかでも使われます。

a condition que …「…….という条件で, もし……ならば」

afin que …「………するために」

a moins que [ne] …「……のでなければ (ne を伴うことが多い)」

avant que [ne] .「……する前に」

bien que ..「…….とは言え, ……にも拘わらず」

jusqua ce que …「……..するまで」

malgre que …「……ではあるが」

pour peu que …「少しでも……すれば, ……さえすれば」

pour + adj. (n.) + que…「どれほど……であろうと」

pourvu que…。「……….の条件で, ………しさえすれば」

quoique …「………ではあるが, ……にも拘わらず」

sans que …「………でなければ」

Finissons notre travail avant qu il vienne. 彼が来る前に仕事を終えてしまおう。

Je vous aide pour que vous puissiez réussir. あなたが成功できるように、私はあなたを手助けします。

II tobservait sanus que tu le suche. (例文2)

Je partirai a la montagne a mons qu’il ne pleuve. 雨が降らないかぎり、私は山登りに出かけるでしょう。


註1 ne explétif(虚辞の ne) 例文の中でのように, また avant que …のような表現の中で用いられる neは虚辞の ne と呼ばれ、書き言葉か極めて公式な口頭表現でしか使われません。この ne は現実の否定を 表現するものではなく、話者の否定的な心理を表現するものです。次の二つの表現を比べてみなさい。

Nous craignons quil ne pleuve trop. わたしたちは雨が降りすぎないかと心配している。

Nous craignons qu’il ne pleuve pas assez. わたしたちは十分に雨が降らないのではないかと心配して いる。

日本語の表現の中にもフランス語によく似た表現があることが分かります。

註2 bien que と quoique の後では、直説法を使う傾向が増えつつあります。つまり,たとえば, Bien que vous soyez très forts, je vous aiderez. よりも, Bien que vous êtes forts, je vous aiderez.(「あなたがたはと ても強い人ですが,手助けをしましょう.」)の方を使うということです。その他に, Bien qu’étant très forts … のように、現在分詞を用いたり, Bien que très forts …のように主語と動詞を省略する表現 もあります。

註3 主節と従属節の主語が同一の場合は不定法を用いて単文にすることができます。

sans que → sans + infinitif, avant que → avant de + infinitif, pour que → pour + infinitif Je suis resté le dernier pour que je lui parle. →Je suis resté le dernier pour lui parler. 彼に話すために最後まで残っていた。

しかし、主語が同一でない場合はそれはできません。 Je suis reste le dernier pour quil me parle. 彼が私に話せるように, 私は最後まで残っていた。

註4 関係代名詞+接続法 否定や疑問の後の接続法の一種ですが、関係代名詞の先行詞が既知のものである場合は直説法が使えますが、先行詞が未知のものの場合は接続法を使わなければなりません。

Je connais quelqu’un qui pourra vous aider あなたを助けてくれる人を知っています。

Je ne connais personne qui pmisse vous aider. あなたを助けてくれるような人は一人も知りません。

Elle a un jouet qui pourra occuper cet enfant difficile. 彼女はこの手のかかる子供を夢中にさせるおも ちゃを持っています。

A-t-elle un jouet qui puisse amuser cet enfant terrible? 彼女はこの恐ろしい子供を楽しませることが できるようなおもちゃを持っていますか?

Y a-t-il quelqu’un qui sait comment faire? どうしたらいいかわかる人がいるのですか?

Y a-t-il quelqu’un qui sache toujours le futur? いつも未来を予見できるような人がいるのだろうか?

II. I y a, depuis… 時間表現の前置詞(句)

時間を表現する前置詞(句)をまとめておきましょう。

1) il ya 過去の一時点を示すために用います。 Ilya un livre sur la table.(机の上に本があります。)の il ya と混同しないようにしなさい。

J’ai visité la Tour Eiffel il ya une semaine. 一週間前、私はエッフェル塔を見物しました。 Il y a cinq siècles, on parlait latin en France. 5世紀前, フランスではラテン語が話されていました。

2) depuis 過去に開始されたある行為の持続を表現します。動詞の時制は現在形です。

J’ai commencé à apprendre le français il y a onze mois : et je continue à apprendre le français. →J’apprends le francais depuis onze mois. 私は11ヶ月前からフランス語を習っています。 Depuis quand travaillez-vous dans cet hopital? あなたはいつからあの病院で働いているのですか?

動詞が否定形になった場合は、動詞の時制は過去になります。 Je n’ai pas vu Pierre depuis un an. 私は一年前からピエールに会っていません。

以上2つの表現を図示すると下の図のようになります。

depuis

temps 時間 il y a

présent 現在

3) pendant 現在、過去、未来におけるある行為の持続を表現します。

J’ai attendu pendant une demi-heure et peut-être que j’attendrai encore pendant une autre demi-heure. 30分の間待ちましたが、多分あともう30分待つでしょう。

書き言葉では pendant は durant という表現になります。 Durant tout ce temps, qu’avez-Vous fait? その間じゅうあなたは何をしていたのですか?

pendant que は同時性を表す節を導きます。 Il regardait la télévision pendant que je travaillais. 私が勉強している間、彼はテレビを見ていました。 4) a partir de ~jusqua 「~から」および「~まで」という時期を示す表現です。

Je serai absent à partir du début du mois jusqu’à la fin du mois. 今月の初めから今月の終わりまで、私は欠席します。

jusqua ce que という表現は接続法を導きます。 Il attendra jusqua ce que je revienne de voyage. 彼は私が旅行から帰るまで待っていてくれるでしょう。

III. Participe présent 現在分詞

現在分詞はすべて -ant の語尾を持ちます。語幹は、直説法半過去の語幹と同じで、直説法現在の1人称複 数形 nous の活用形の語幹です。

第1群規則動詞 nous parlons → parl- → parlant 第2群規則動詞 nous finissons → finiss- → finissant 第3群不規則動詞 nous allons → all → allant

例外は avoir, être, savoir の3つだけです。

avoir → ayant [ɛjɑ᷉]  (nous avons)

 être → étant (nous sommes)

savoir — sachant (nous savons)

かつては現在分詞単独で用いられましたが、今日では en + 現在分詞(gerondif ジェロンディフ)しか使われ ません。

1)主動詞との同時性を表現します。英語の while doing(Something)と同義です。なお、強調のために tout + en + 現在分詞 という形をとることもあります。

Elle parle et elle écrit en même temps. →Elle parle (tout) en écrivant. 彼女は書きながら話している。 Il est entré dans sa chambre ; il a jeté sa veste sur le lit. →lla jeté sa veste sur le lit en entrant dans sa chambre. 彼は部屋に入るとベッドの上に上着を投げた。

2)同時性の他にも方法・やり方や理由を示すことがあります。

Vous apprendrez en travaillant tous les jours. 毎日勉強することで身につきますよ、 En voyant sa réaction, il a change d’attitude. 彼女の反応を見て、彼は態度を変えた。

IV. Pronom possessif 所有代名詞

英語の mine, yours のように, フランス語にも所有代名詞があります。 C’est votre stylo? -Non, ce n’est pas mon stylo. →Non, ce n’est pas le mien.

「いいえ、私のではありません。 Ta montre est meilleure que la sienne. 君の時計は彼(彼女)のよりものがいい。

ただし、フランス語の場合は、被所有物の性・数によって形が変化し、頭に定冠詞を付けます。表にしてみ ましょう。

V. Passé simple 単純過去

単純過去は文学的な書き言葉において複合過去の代わりをします、話し言葉では決して使われません。第 1群規則動詞は規則的な変化形をもっています。第2群・第3群動詞はまた別の変化形を持っています。

第1群規則動詞 第2群規則動詞第3群動詞
donnerfinir vendre
je donnai je finis je vendis
tu donnastu finis tu vendis
il donna il finit il vendit t

nous donnâmesnous finîmes
nous vendîmes
vous donnâtesvous finîtes vous vendîtes
ils donnèrent

ils finirent
ils vendirent

大部分の不規則動詞はその過去分詞の語幹から作ります。

être, avoir の変化は以下の通りです。

VI. Voix passive 受動態

文はすべて能動態 (la voix active) か受動態に分かれます。受動態は能動態の直接目的補語を主語にし、前置詞 par によって動作主を示します。動詞は être + 過去分詞の形をとります。

Pierre écrit la lettre.ピエールは手紙を書く。

→La lettre est écrite par Pierre. 手紙はピエールによって書かれる。

Les élèves ne comprennent pas le professeur, 生徒たちは先生の言うことが分からない。

→Le professeur n’est pas compris par les élèves.

英語とは違って、間接目的補語は主語になりません。

Pierre a donné un cadeau d sa mere. ピエールは母親に贈り物をした。

→Le cadeau a été donné à sa mère par Pierre.

フランス語では、受動態よりも代名動詞によって表現するほうが適切な場合があります。代名動詞は動作を、受動態は結果としての状態を表すことに注意しましょう。

Ce livre se lit facilement. この本は簡単に読める。

Ces expressions ne s’emploient jamais. そういう表現は決して用いられない。

La porte s’ouvre. 窓が開かれる。

→La porte est ouverte. 窓が開いている。

VII. Passé antérieur 前過去

前過去は avoir または étre の単純過去+動詞の過去分詞という構文で、単純過去の直前に行なわれた行為 を示します。単純過去と同じく、書き言葉でしか用いられません、多くの場合 aussitot que, a peine que (い ずれも「~するや否や」), apres que (してから)などの接続詞の後ろで用いられます。

Elle sortit du bureau des qu’il eut cessé de pleuvoir. 雨が止むや否や, 彼は事務所を出た。

 

VIII. Imparfait et plus-que-parfait du subjonctif 接続法半過去と接続法大過去 

「接続法半過去と接続法大過去は、書き言葉においてすら接続法現在と接続法過去に取って代わられつつあ ります。接続法半過去の語幹は単純過去と同じで、語尾変化はすべての動詞に共通です。

parlerの接続法半過去の変化

je parlasse               nous parlassions

tu parlasses            vous parlassiez

il parlât                    ils parlassent

接続法大過去はavoir または être の接続法半過去+過去分詞です。


III Exercices de grammaire

a) Ecrivez les verbes correctement.

1) Je partirai à condition que tu le (vouloir).

2) Je connais quelqu’un qui (être) libre.

3) Je ne vois personne qui (écrire) avec un stylo vert.

4 ) Elle a attendu jusqu’à ce qu’il (être) venu.

5) Nous allons à l’université malgré qu’il (neige) et qu’il (faire) froid.

6) Laissez la porte ouverte pour que le chien (sortir).

b) Complétez les phrases avec : il y a, depuis …

1)      deux ans j’ai pris le T.G.V.        plus de 4 heures.

2) Ce train circule      du début septembre       à la fin juin.

3)       un an ils étudient le français.

4)       un an ils ont commencé à apprendre cette langue.

5)       quand sont-ils en France?

6)       combien de temps attendez-vous là?

 

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