Dossier 0 L’orthographe français et la prononciation 3 accent etc.

注意 フランス語の綴字と発音の関係の基本を見ておきましょう。

a) 語末の c, r, f, 1 はよく発音されます。

avec, pur (cahier は発音しません), chef, animal

b) その他の子音はリエゾンの場合を除いて,普通発音されません。

dans, devant, nous, des, maintenant

c) アクサンの付かない語末のeは直前の子音を発音させるだけの役割です。

chemise, livre, table, montre, française, lettre

3. Accent tonique アクセント

強弱アクセントが極めて重要な英語とは全く異なって, フランス語では節や単独で発音される場合 の単語の最後のシラブル syllabe (5を参照)だけが長くなりますが,それ以外のシラブルは殆ど強弱 はありません.すでに指摘したように, アクサンは英語の発音記号のストレス・アクセントではないこ とを覚えて下さい。

4. Elision エリジョン

母音(無音のhを含む)の前で先行する語の母音字が省略されることをエリジョンと言います。省略 した母音字の代わりにアポストロフを付けます。以下に挙げる語がエリジョンをするすべての語で、 これ以外にはありません。

le, la, je, me, te, se, ce, de, ne, que, jusque, lorsque, puisque, quoique, si
定冠詞 le と la->l’ami, l’âme; 人称代名詞 je, me, te, se, le, la->j’aime, tu m’aime, il t’aide, elle s’habille, je l’ai donné, nous l’avons terminé ; 指示代名詞 ce->c’est un…; 前置詞 de, jusque→le livre d’exercices, jusqu’à ce jour; 副詞 ne→Vous n’aimez pas; que→l’étudiant qu’il aime; 接続詞 lorsque, puisque, quoique→lorsqu’il écoute, puisqu’on entend, quoiqu’elles soient; 接続詞 st-s’il vient (il, ilsの場合のみ)

5. Liaison リエゾン

フランス語では, c, r, f, lを除いて, 語末の子音字は普通発音されません。しかし,単語としては 発音しない語末の子音字が、文のなかでは、母音(無音のhを含む)で始まる語に先立つときに発音さ れることがあります。その現象をリエゾン liaison (lier という動詞は「結び付ける」という意味です) と言います。しかも、リエゾンされる語末の子音は次の母音の音節に属するように発音されることに 注意して下さい。nous avons は[nuz-a]ではなく、[nu-zavɔ᷉]と発音されるのです。(実際の規則と練習は Dossier V Phonétiqueを見なさい)

6. Syllabation 音節の句切りかた

フランス語の音節は英語とは違って開放音節(開放音節 syllabe ouverte は母音で終わる音節で, maison[me-z] aimer[e-me」など、それに対して mur [myr] , livre [licvr] のように子音で終わる音節は 閉鎖音節 syllabe fermée と呼びます)になる強い傾向を示しています。その原則から次のような音節 形成の原則が出てきます。
1) 音節は必ず1つの母音をもちますが, フランス語では長母音も1母音とみなします。また, 開放音節の原則から1つの子音字は次の音節に入ります。
âme [ɑ:m], ananas→a-na-nas[a-na-na], étudiant→é-tu-diant [e-ty-djɑ᷉]
2) 子音字が2つある場合は前と後ろの音節に分かれます。 複子音字 ch, ph, rh, th, gn, qu は分けられません。
université→u-ni-ver-si-te[y-ni-vɛr-si-te], panthère->pan-thère [pɑ᷉-tɛr] , intelligent→in-tel-li-gent [ɛ᷉-te-li-ʒɑ᷉] remarque->re-marque [rə-mark]
3)1, rは1, n, r以外の子音字が前にあるとき, 1つの子音字とみなします。
ombrage→om-brage [ɔ᷉-bra:ʒ], parlons→par-lons [par-lɔ᷉]
4) 3つの子音字が続く場合は最後の1つを後ろの音節に入れます。
comptoir-comp-toir [kɔ᷉-twar], obstacle->obs-tacle [ops-takl]
「音節の句切りかたのなかで難しいのは,いわゆる無音の e( e muet と言いますが, instable「不安定 な」とか caduc「脱落性の」と呼ぶほうが的確)の扱いです。特に日常会話のなかではe はしばしば 脱落する傾向にあります。それについての詳しい説明と練習は Dossier VIII の Phonétique にあります。

7Enchainement アンシェヌマン

「フランス語では節と節との間でしか音節の切断は起こりません.単語と単語の間の句切りはないに 等しいのです。それがフランス語の聞き取りを極めて困難にしている原因の1つです。 例えば, la voir と lavoir, signe allemand と signalement とは耳で聞いたかぎりでは区別することはできません。 それが音連鎖 enchainement です。

8 Signes de ponctuation 句読記号

.  point 文の終わり 例文:Bonjour, Monsieur.

   省略記号として ad. (=adverbe)

,  virgule 語・句・節の句切りに用いる

   Henri, Pierre et moi, nous travaillons ensemble.

   Dans deux jours, il viendra chez nous. point virgule

 並列あるいは対立の2節(以上)を結び付ける

   Je regarde la télévision; lui, il lit le journal.

注意 上記の3記号を強弱の順序で示すと,<;<.の順序になります。

point d’interrogation  疑問文の終わりに

   Etes-Vous content?

point d’exclamation 感嘆文の終わりに,また間投詞の後に

    Oh! comme il fait beau!

 deux points 等号 (=)の代わりとして,理由・説明に用いる。また、次のギュメと組み合わせて、 引用の導入に使用する。

   La Nausée ne m’a pas quitté et je ne crois pas qu’elle me quittera de si tôt ; mais je ne la subis plus, ce n’est plus une maladie ni une quinte passager: c’est moi. Jean-Paul Sartre, «La Nausée》

  「吐き気」は私から去らなかったし,そんなにすぐ去ってくれるものとも思っていない、ただ, 私はもう吐き気に悩んだりはしないだけだ、それはもう病気でもなければ、発作的な咳でもない のだから、つまりそれは私そのものだからだ。

« » guillemets 引用・書名・強調に用いる

   Le plus grand des garçons dit alors: «Voilà la cloche.» Les autres ne répondent pas.

 (出典) Alain Robbe-Grillet, «La Plage»

  tiret 話者の交換や挿入文など

    – Tiens! c’est vous! dit-il en se levant brusquement.

    – Oui, c’est moi! …

             Gustave Flaubert: «Madame Bovary»

…  points de suspension 文の中断や引用の省略など

     «Je ne sais pas, je le jure, c’est complètement idiot. Mais j’ai… j’ai peur…»

    (出典)J.M.G. Le Clézio, «Le Jour où Beaumont fit connaissance avec sa douleur»

()   parenthèse 出典を示したり、補足的な説明を加えたりする場合

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