Verbe 動詞
1)不定法の語尾 英語においては、不定詞は現在形と同じ形が殆どです (I go. -go). しかし, フランス語の動詞は、語尾変化が極めて多様である代わりに,不定法はたった4個の語尾しか持ちません。それが、 -er ; -ir; -re; -oir です。辞書の見出し語になっているのは不定法ですから、この4個の語尾を覚えなさい。
2)動詞の3グループ 不定法の語尾は4種類ですが, フランス語の動詞は語尾変化の類型によって, 3個のグループに分けられます。それが、第1グループの規則動詞, 第2グループの規則動詞, 第3グルー プの不規則動詞です。表によって説明しましょう。
3)動詞の語尾変化語尾変化の類型が3種類あると書きましたが、第3のグループは不規則な語尾変化 を持つ動詞を便宜的に一括しただけで、それぞれがかなり多彩な変化に富んだ語尾変化をしますから,実 際にはもっとたくさんの変化を覚えなくてはなりません。ただ、変化が複雑だということは、使用頻度の 高い重要な動詞だということを意味しますから、敬遠しているとフランス語そのものの運用が不可能にな ります、練習によって早く習得するように努力しましょう。 以下に3グループの「直説法現在形」の語尾変化を示します。
第1グループのモデル
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疑問代名詞 pronom interrogatif による疑問文
基礎文例の1~4の文章は,いずれも que (qu’)か qui という疑問代名詞を用いた疑問文です。主語である か, 目的補語であるか、属詞であるかによって表現が異なりますから,次に整理してみましょう。
1) 主語 sujet の場合
人間が主語の場合
Mon ami a une voiture rouge. (文例2)
↓
qui あるいは qui est-ce qui
a) Qui est-ce qui aune voiture rouge?
b) Qui a une voiture rouge?
物が主語の場合
Les feuilles tombent. 「葉が落ちる」
↓
qu’est-ce qui
Qu’est-ce qui tombe?
注意:qui を用いた疑問文では, qui は“il”の代わりですから tombe のように常に動詞は三人称単数形です。
2)目的補語の場合
人間が目的補語の場合
Je regarde le professeur.「私は先生を見る」
↓
qui あるいは qui est-ce que
a) Qui est-ce que vous regardez?
b) Qui regardez-vous?(ただし、人間を予想できない疑問文では Que regardez-vous)
物が目的補語の場合
Jai un Livre, un cahier et un crayon. (文例1)
↓
que あるいは qu’est-ce que
a) Qu’est-ce que vous avez?
b) Qu’avez-vous?
3)属詞の場合
人間が属詞の場合
C’est Robert.「あれはロベールだ。」
↓
qui
Qui est-ce?
物が属詞の場合
C’est un livre.「それは本です。」
↓
qu’est-ce que
Qu’est-ce que c’est?
以上の例を表にしてまとめてみましょう。
注意 est-ce que という表現を用いると、主語と動詞の倒置がありません、より口語的な表現になるのはその ためです。
疑問形容詞 adjectif interrogatif の quel
1)疑問形容詞の quel は、「どんな」,「どの」,「誰の」といった意味に用いられ,修飾する名詞の性と数に よって異なる4つの形があります。 quel (男性・単数)quels (男性・複数) quelle(女性・単数)quelles (女 性・複数)がそれです。発音はリエゾン([kɛlz])の場合を除いて [kɛl]。
Mon dictionnaire est sur la table.
→ Quel dictionnaire est sur la table?
Il aime la cuisine française.「フランス料理が、..」
→Quelle cuisine est-ce qu’il aime?
Elle cherche les livres de contes fantastiques. 「幻想的な物語りの本を…」
→Quels livres est-ce qu’elle cherche?
Les étudiantes du professeur Bergson sont ici.
→Quelles étudiantes Sont ici?
2) 前置詞に導かれた疑問形容詞の場合
Je finis mon travail à dix-sept heures.
→A quelle heure est-ce que vous finissez votre travail?
Vous parlez de la civilisation chinoise.「中国文明について…」
→De quelle civilisation est-ce que vous parlez?
3) être の属詞として用いられた場合でも,修飾する名詞の性・数に一致します。
Quel est votre nom?
— Mon nom est Pierre Corneille.
Quelle est votre adresse?
– 37, Boulevard Saint-Michel.
Quels sont ses sports préférés? 「好きなスポーツは…」
– Ce sont le football, le ski et le camping.
Quelle est votre profession? (=Quel est votre travail? 文例6)
– Je suis musicien.
ne… rien, ne… personne 様々な否定文について
否定文の基本形は、すでに学んだように ne… pas で動詞を挟む形です。ところで、 ne… pas 以外にも、ne… rien「何も…ない」 , ne… personne「誰も…ない」などのような使い方があります。rien は quelque chose ( 省略形で qqc) 「何か」、personne は quelqu’un (qqn) 「誰か」の反意語です。
Cet examen [ɛgzamɛ᷉] est très facile. 「この試験はとてもやさしい」
→Rien n’est très facile. 「やさしいものは何ひとつありません」
Qu’est-ce que vous voulez? – Je ne veux rien. (文例 3)
Pascal parle français. → Personne ne parle français.「誰もフランス語を話しません」
Je vois son amie Claude. → Je ne vois personne.「私には誰も見えません」